歯のお痛み・むし歯

むし歯って何?どうしてできるの?

むし歯って何?どうしてできるの?
むし歯はむし歯菌がつくり出す酸によって、歯の成分であるカルシウムやリンが溶けだして、穴が空いてしまう状態をいいます。
むし歯菌の原因である「ミュータンス菌」は砂糖が口の中に入ってくると活発に働き、歯垢を作ります。
むし歯が発生するのは、「歯」「歯垢」「糖」がすべて揃った時です。
むし歯を防ぐには歯みがきや歯科でのクリーニングをして3つの要因を揃えないようにすることが大切です。

 

むし歯の進行

C1
歯の表面や溝がチョークのような色・黄褐色に変化。
エナメル質が酸によって溶けた状態で痛みはない。
むし歯部分を削り、レジンという歯科用のプラスチックをつめる治療をする。

治療方法
むし歯の部分を削ったあとレジンを詰めます。特殊な光を当て、プラスチックを固めます。

C2
エナメル質に完全に穴が空き、象牙質までむし歯が広がった状態。甘いものや冷たいものを食べた時に痛むことがある。
型取りをして小さな詰め物を入れる場合もあるが(最低2回 の治療)、むし歯の場所によってはC1のレジンを詰める一度の治療で終わることもある。

治療方法
C1の治療法 or

①むし歯の部分を削って取り除き、小さな詰め物を作るための型取りをします。
②詰め物が出来上がるのは1週間から10日後です。再度来院していただき詰め物をセットします。
※削る部分が広範囲であったり、一つの歯に複数のむし歯ができていれば被せ物(クラウン)にする場合もあります。

C3
むし歯が痛みを感じる神経(歯髄)に進んだ状態。
食べ物が詰まると痛んだり、夜中に眠れない程痛むこともある。1週間~10日に1度の治療を何度か繰り返し神経の治療を行う。
最終的に被せ物を入れる場合が多い。

治療方法
①神経までむし歯が達しているので、まず感染してしまっている神経を取ります。
②根管(歯の根っこ)に薬を入れる治療を何度か行います。
薬の交換は1~2週間に1度必要です。
③炎症が治まり根管治療が終わると、土台になる支柱を立て、被せ物を入れる準備をします。
④歯全体を覆う被せ物(クラウン)の型取りをします。
⑤1週間から10日後出来上がった被せ物(クラウン)をセットします。

C4
歯茎から上はむし歯で溶けてしまい、歯の根だけが残った状態。
抜歯が必要な場合が多い。

治療方法

抜歯

抜歯をした後の治療法は
歯を失ってお困りの方をご覧ください。

※むし歯の状況によりドクターの判断で、上記で紹介した治療法の通りに進まない場合もあります。

 

むし歯ができやすい場所

むし歯のできやすい場所=歯ブラシが当たりにくいところです。
歯ブラシだけでは歯垢を取り除くことは難しいので、歯間ブラシやフロスの併用が大切です。
また、定期的な歯科でのクリーニングで、セルフケアでは落としきれない歯垢を取り除いておきましょう。
あなたの磨き方の癖やフロス・歯間ブラシの使い方を衛生士がレクチャーしますので、ぜひ定期健診にお越しください♪