前から8番目の一番奥の歯です。上下左右の4本あります。
必ずしも4本生えていることはありません。
レントゲンを撮ってご自身の親知らずがどのように生えているのか確認してみましょう。

もしかしたら奥の歯茎がよく腫れやすくかったり奥歯がむし歯になりやすくなった原因は親知らずにあるかもしれません。
親知らずの抜歯が必要なのかドクターと相談し決めましょう。

◎むし歯・歯周病のリスクが減る
親知らずは一番奥に生える為汚れがが溜まりやすく、むし歯や歯周病になりやすいです。また、手前の大切な7番目の歯に悪影響を及ぼすこともあります。
抜歯をすることで口腔内のケアがしやすくなり、それらのリスクを減らすことができます。

◎口臭予防
奥歯の磨き残しが少なくなると口臭の悪化を防ぐことができます。

◎歯並び悪化への影響を防ぐ
親知らずが横向きに生えている等で手前の歯を押してしまう為歯並びに悪い影響を与える場合があります。
また、近年、顎が小さい方が増えている傾向にあり歯が生えるスペースが少なく歯並びが崩れることがある為、親知らずを抜歯して歯並びへの影響を防ぎます。

 

レントゲン撮影
親知らずの位置や顎の中の神経管の位置などを調べます。
神経に近い等で難しい抜歯になる場合は大学病院へ紹介する場合もあります。

麻酔
表面麻酔をしてから麻酔の注射をします。

抜歯
痛みがないことを確認してから抜歯をしていきます。
(抜歯後必要に応じて歯茎を縫い合わせることもあります。その場合、1週間程度で糸を取ります。)

止血
抜歯したところに止血剤を入れます。
抜歯後の腫れや痛みの軽減を早くしたい方には「テルプラグ」という皮膚や骨を作るコラーゲン製のスポンジをお勧めしています。

・麻酔をしているので2~4時間は痺れています。感覚が無い為、頬を噛みやすく、熱いものへの注意も必要です。

・激しい運動や飲酒、タバコは控えましょう。
傷ついた血管は癒さなければなりません。その為には血が固まる必要があります。激しい運動や飲酒をすると血のめぐりが良くなり炎症を悪化させる恐れがあります。また長時間の入浴も控えて下さい。

・食事について
傷を治す為のエネルギーが必要ですので食事はしっかりとるようにして下さい。
柔らかくて栄養価の高い食事が良いでしょう。

・口腔衛生について
抜歯した日は強いうがいは控えてください。歯ブラシが傷に触れないように歯みがきをして下さい。